測量法務

3Dレーザースキャナーによる三次元測量の紹介

紹介するのは、将来の街づくり計画の策定にあたり、大規模構造物のシミュレーションをするため、従来の測量方式でなく最新の3Dレーザースキャナーを使用して、現存する建物や公共施設を立体的なデジタルデータ(点群データ)として計測し画像情報としたうえで、計画構造物のモデリングに活用することを目的とした三次元測量のサンプルです。
 従来の二次元紙図では直接把握できない現地の立体的情報が3Dデジタル情報として提供できるため、後発の各種計画機関による調査・計画・設計・施工・維持管理等に効果が発揮できます。
現在、公共測量作業規程等による具体的作業指針等は未整備ですが、従来方式の観測結果と比較しても、充分な高精度位置情報です。
3Dレーザースキャナーによる三次元測量は近年普及中の計測技術であり、応用分野の広さが期待されるところです。

3Dレーザースキャナーによる三次元測量動画(音声はありません)

※上記動画は、解像度が荒く見えますが、3D計測データを処理する上での支障はありません。

■測量作業概要

現地計測作業 2日間 (08:00 〜 18:00)
計測器設置点数 20点
スフェアー設置点数 24点
総取得点数 14,235,147点
内業作業 合成作業 60分

注:点群データ取得条件 = 計測ピッチ設定は計測器から
10m先で、水平20mm、鉛直50mmに設定

使用機種= TRIMBLE GX 3D スキャナーは高速レーザーとビデオを搭載し、膨大な量の点群データ(座標と画像データ)を取り込むことが出来る測量器械です。

活用出来る分野には

■地形測量
広域での大量データを短時間で取得(コンタ作成)
崩落地等危険箇所、渡海渡河、道路交差点を遠隔地から安全に測量、計測対象地の任意箇所の縦断・横断を取得(再測量を削減)
出来高管理(現況・出来高・計画の各データを比較検討可能)
■建物・構造物・プラント設備等のスキャンニング
3Dモデルを早く正確に作成
高精度カラースキャニングが出来る
現況建物や構造物のスキャニングから設計データをモデリング
工場設備の新設・改造・維持管理に利用
大型構造物の経年変位量を計測し維持管理
■土木設計
施行前後の土量・水量を算出し出来高管理に利用
建設中トンネル内の計測からTINモデル作成
事故現場の現況情報データを迅速詳細に取得
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