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測量を志す若人へ
 

2−仕事の中心は用地測量

前述したように私は土地家屋調査士からスタートし、昭和51年に測量士の登録をしました。この本の読者は測量士を目指している人達を対象にしているので、私の就業記では皆様の興味から離れると思いますがこういう先輩もいるのかと思って読んで下さい。

わが社の主要業務は用地測量(用地買収用測量・不動産登記用測量・開発行為、宅造用測量等)です。用地測量の特徴といいますと国の行う基本測量等と比較すると、高度な技術を要しない分野の測量です。しかし単に国土の位置、形状の数値情報収集、解析、図化等の数値処理でなく、地権者という人間が介在するため、土地の境界線を確認するには複雑、困難さを伴い工期が長期化し、不安定であること、そして本来の測量技術だけでなく、発注者や地権者、関係機関等との調整力、交渉力、企画力等の総合能力が重要となります。

用地測量業務の善し悪しとか完成度は測量技術や知識プラスその技術者の人物完成度、個性に影響されます。したがって単に観測が出来る、計算能力が有る、CADの処理が出来る等の技術力があるだけでなく、幅広い知識と専門分野に精通した総合的な判断ができる技術者であって欲しいのです。私はこの頃測量技術者はスペシャリストでありながらジェネラリストへ進化しなければならないと思うようになりました。


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